(報告)2022年11月7日から11月20日まで、JSTさくら招へいプログラムの支援を受けて、インドネシア西スマトラ州のアンダラス大学から計10名を日本に招へいしました。

(報告)さくら招へいプログラム

西川 潮(陸域環境領域 准教授)

2022年11月7日から11月20日までの14日間、JSTさくら招へいプログラムの支援を受けて、インドネシア西スマトラ州のアンダラス大学から、学部生9名、引率教員1名の計10名を日本に招へいしました。参加者は、白山ユネスコエコパークで動植物と、文化、ゾーニング(目的に応じた土地利用)のしくみを学び、白山自然保護センターの協力を得てニホンザルのバイオロギング実習を行いました。佐渡島では、トキ関連施設の訪問、農業研修、水田調査、文化研修を行いました。さらに生態系サービスへの支払い(PES)研修を通じて、環境経済学の評価手法を学びました。最後に、3つの班に分かれて成果発表会を行いました。今後、西スマトラの水田地帯でコツメカワウソを象徴種とした生物共生農業の構築に関わる国際共同研究を進めるうえで、参加者の基礎知識と研究手法の習得、現地の協力体制の構築、PES評価の対象となる自然資源・地域文化のアイディア出し等が達成できました。参加者にとっても受入者にとっても有意義なプログラムとなりました。