研究紹介（論文）：中国北西部高原地域におけるPM2.5中多環芳香族炭化水素発生源の特異性
【中国北西部高原地域におけるPM2.5中多環芳香族炭化水素発生源の特異性】
張露露博士研究員，長尾センター長，唐教授らの研究グループは蘭州大学との共同研究において，中国北西部高原地域（蘭州大学半乾燥地域研究所：バックグラウンドサイト）の春季と秋季に観測された，PM2.5中多環芳香族炭化水素組成比（フルオランテン/ピレン）の特異性により，チベット麦殻野焼きが周辺地域の大気汚染につながることを突き止めました。北西部高原地域は黄砂の発祥地の一つでもあるので，これらの越境輸送への寄与については，現在検討中です。
雑誌名：Environmental Pollution, 274, 116527
論文名：Characteristics and unique sources of polycyclic aromatic hydrocarbons and nitro-polycyclic aromatic hydrocarbons in PM2.5 at a highland background site in northwestern China
掲載日：1 April 2021
発表者名： Lulu Zhang, Lu Yang, Jianrong Bi, Yuzhi Liu, Akira Toriba, Kazuichi Hayakawa, Seiya Nagao, Ning Tang
(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0269749121001056)