7月28日(土)金沢海みらい図書館で市民講演会「深海から宇宙まで」を開催しました。
70名の参加者を迎え、海底に沈んだクジラの死体がつくる生態系やキンギョのウロコをヒトの骨のモデルにした宇宙実験についての研究成果が紹介され、活発な質疑応答が行なわれました。会場では首長竜やアンモナイトの化石、ツノザメの標本を触ることができました。
※本講演会は海みらい星空フェスティバルのプレイベントでした。

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タイトル:深海から宇宙まで  
日時:平成30年7月28日(土)13:00~15:00(開場12:30)
会場:金沢海みらい図書館 1階交流ホール(石川県金沢市寺中町イ1番地1)
対象:小学校高学年から一般
主催:金沢大学環日本海域環境研究センター
後援:金沢市教育委員会

180728-1チラシ(PDF

 

プログラム
1. 開会挨拶 金沢市立金沢海みらい図書館
         金沢大学環日本海域環境研究センター(主催)
2. 講演「海底に沈んだクジラがつくる生態系 ―鯨骨マンションに棲む生きものー」 
             ジェンキンズ ロバート(金沢大学理工研究域地球社会基盤学系 助教)
3. 講演「宇宙で骨に効いた薬:メラトニンの骨に対する作用」 
            鈴木 信雄(金沢大学環日本海域環境研究センター 教授)
4. 閉会挨拶 金沢大学環日本海域環境研究センター

 

講演概要
海底に沈んだクジラがつくる生態系 ―鯨骨マンションに棲む生きものー
ジェンキンズ ロバート (金沢大学理工研究域地球社会基盤学系 助教)

巨大な体を持つクジラが死んで海底に沈むと、鯨骨群集と呼ばれるユニークな“腐敗の生態系”が形成される。骨の表面だけでなく、骨の中にまで棲む生きものもいる。微生物だけではなく、多くの動物達も遺骸に生息する。中には深海の熱水域にいる深海生物の仲間も生息している。なぜ深海の極限環境に棲む生きものが鯨骨周辺にも生息するのか?そもそも“鯨骨群集”はいつからいて、どんな生活をしているのか?恐竜が陸を闊歩していた白亜紀の海に棲んでいた首長竜の遺骸にも“竜骨群集”が形成されるのか?
今回の講演では、クジラの死体に棲む生きものを紹介し、その進化の歴史をたどってみる。

 

宇宙で骨に効いた薬:メラトニンの骨に対する作用
鈴木 信雄 (金沢大学環日本海域環境研究センター 教授)

宇宙空間では、骨からカルシウムが抜けて骨が弱くなります。そのしくみを調べ、その弱くなった骨を直す薬(メラトニン)の作用を調べる実験をしました。私が代表として計画した宇宙実験では、キンギョのウロコに注目し、ウロコをヒトの骨のモデルとすることで、宇宙実験を行いました。この宇宙実験の担当は、野口聡一宇宙飛行士です。
本講演では、①骨の話、②ウロコの特徴や骨の進化、そして、③宇宙実験についてお話します。また、野口宇宙飛行士が撮影したハイビジョンの映像も紹介する予定です。