〔第19回環日セミナー〕

日時:2017年7月18日(火)17:30~19:00

開催場所:金沢大学角間キャンパス自然科学系図書館棟1階 大会議室

セミナー内容  (セミナー概要

1.海の中を動いている粒子を捕まえてわかること―日本海と福島周辺海域での研究から
  日本原子力研究開発機構  乙坂 重嘉

沈降粒子は、海洋や湖の表層から深層に向かって沈降移動する粒子の呼称である。海洋における沈降粒子は、生物起源成分(有機物、プランクトンの殻成分である生物起源ケイ酸塩、炭酸塩で構成)と、岩石起源成分(大気や河川を通じて海洋表層に運ばれた陸起源粒子や海水中で粒子化した自生の鉱物成分など)から構成される。沈降粒子の移動量は「沈降粒子束」として、単位時間当たりに単位面積を沈降移動する粒子の質量で表わされる。沈降粒子は、水中・海底での生物の栄養素や、堆積物の原物質としての役割も持つ。海洋における沈降粒子の生成・分解や溶解は、海水中での様々な元素や汚染物質の濃度分布を決定する重要な因子でもある。本セミナーでは、日本海及び福島周辺海域で実施した沈降粒子捕集実験(セジメントトラップ実験)の結果を紹介し、これらの海域における物質循環像を粒子輸送の視点で解説する。