石野 咲子(いしの さきこ)ISHINO Sakiko

環日本海域環境研究センター・大気環境領域 助教

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【2022年1月日更新】

専門分野

大気化学、同位体地球化学

研究内容

汚染が広がる前の自然の大気環境(= ベースライン)を理解することを目指し、アイスコアと呼ばれる氷の古環境試料に、大気中の化学成分の情報がどのように記録されるかを研究しています。一つの具体例として、オゾンが持つ三酸素同位体組成(Δ17O)という特殊な指標が、大気中や雪中の化学反応を通じてどの物質にどの程度乗り移り、最終的にアイスコアにどのような環境情報を記録するかに興味があります。この指標の理解は、大気化学(大気中の成分と化学反応を探究する学問)の理解と表裏一体でもあります。このような興味のもと、大気・雪中での化学・同位体指標の観測や、大気化学輸送モデルによる推定値と観測の比較に基づく指標変動要因の解明、さらに安定同位体分析手法の開発・改良にも取り組んでいます。

略歴

2019年3月 東京工業大学 物質理工学院 博士(理学)
2019年4月〜2021年11月 情報・システム研究機構 国立極地研究所 日本学術振興会特別研究員
2021年12月〜現在 金沢大学 環日本海域環境研究センター 助教