センター長挨拶

センター長 長尾 誠也
センター長 長尾 誠也

 環日本海域環境研究センターは、令和4年度からの文部科学省の共同利用・共同研究拠点「越境汚染に伴う環境変動に関する国際共同研究拠点」に継続して認定されました。また、教育関係共同利用拠点「環日本海域を中心とした持続可能な先端的環境学・保全学に関する教育共同利用拠点」として認定され、研究と教育を連携して進めることができる数少ない研究センターです。
共同利用・共同研究拠点では、東アジアから日本への偏西風・対馬海流による越境汚染物質の移動とその影響評価に加え、国際共同研究・観測のネットワークを活用し、経済活動が活発な西部太平洋縁辺海域を対象に、北極から南極までの南北測線での大気と海洋における調査研究を基に、全球規模での越境汚染の実態を評価する国際共同研究を実施する計画です。産業活動に伴って発生する発がん性・変異原性・内分泌攪乱性の有害有機物、多環芳香族炭化水素類(以下、PAHsと表記)を共通の観測項目として調査を進め、アジア・オセアニア地域の環境基準値策定に寄与することを目指していきます。また、教育関係共同拠点では、共同利用・共同研究拠点で得られた最新の研究成果を取り入れた先端的環境学・保全学の現場教育を実践していきます。

令和4年4月1日