海洋環境領域 鈴木研究室の河合海君(自然科学研究科自然システム学専攻2年)が日本動物学会中部支部大会で最優秀発表賞を受賞しました。

タイトル:漂流・漂着ポリスチレン由来のスチレンオリゴマーは魚類の骨代謝を攪乱する

河合海・本田匡人(金沢大)・池内俊貴(長浜バイオ大)・木谷洋一郎・関口俊男・松原創(金沢大)・道祖土勝彦(日本大)・楠井隆史・古澤之裕(富山県立大)・高橋ゆかり(富山国際大)・遠藤雅人(東京海洋大)・田渕圭章(富山大)・鈴木信雄(金沢大)

マイクロプラスチックは物理的に高分子であり、海洋では非常に分解されづらいと信じられてきた。しかし、海洋中にはスチレンオリゴマー存在し、日本沿岸では平均3.1 (μg/L)検出され、特にスチレントリマーが多いことが報告されている(Amamiya et al., Austin J. Environ.Toxicol., 2020)。したがって、マイクロプラスチックが分解され、海洋生物に影響を与えている可能性が高い。さらに我々は、エストロゲン受容体との結合活性を調べると、スチレントリマーのみにテイラピアのエストロゲン受容体(ERα)との結合活性が認められた。本発表では、スチレントリマーの骨代謝に対する作用の解析結果を報告する。