〔第36回環日セミナー〕

日時:2018年12月18日(火)17:30~19:00

開催場所:金沢大学角間キャンパス自然科学系図書館棟G1階 G15会議室

セミナー内容  (セミナー概要

1.環日本海地域における岩塊流形成プロセスー韓国萬魚山における事例を中心としてー
  慶熙大学理科大学  田中 幸哉

岩塊流はソリフラクションによる岩屑の移動の結果生じたいわゆる周氷河地形として広く認識されている。しかし韓国南東部の萬魚山に分布する岩塊流は谷型斜面の中に形成されており、平面形は帯状である。これは大規模なマスムーブメントによりできた斜面堆積物中に水みちができ、そこから細粒物が除去され、コアストーンの巨礫だけが残ったものと考えられる。成因から見て、これはいわゆる周氷河地形ではない。これまでの調査結果から岩塊流のある斜面は現在のところ侵蝕も堆積も起こらない特殊な環境にあることが明らかにされた。これは地形的な特徴や水文観測などからも裏付けられた。このような地形は日本列島、韓国各地、沿海州、モンゴル北部など環日本海地域に広く見られる。