大気環境領域の猪股准教授は硫黄同位体比を用いてPM2.5中の人為起源硫酸エアロゾルの越境輸送を評価し、その成果がScience of The Total Environment誌Volume 553に掲載されました。

 

日本海沿岸に位置している国設新潟巻において観測された硫酸イオン中の硫黄同位体比は、冬季に高い傾向が認められ、これは中国北部で使用されている石炭燃焼起源を反映しているものと考えられた。冬季以外に観測されたより低い硫黄同位体比は、越境輸送成分に国内発生源(主に石油燃焼由来)の寄与があるものと考えられた。マスバランスモデルから推定したPM2.5中の硫酸イオンの越境輸送寄与率は冬季に高い傾向が認められた。

雑誌名:Science of The Total Environment
論文名:Transboundary transport of anthropogenic sulfur in PM2.5 at a coastal site in the Sea of Japan as studied by sulfur isotopic ratio measurement.
発表者名:Inomata, Y., Ohizumi, T., Take, N., Sato, K., Nishikawa, M.